デジタル知識

脱スマホ1年で気付いた5つのメリットとその方法

更新日:

スマートフォンが登場してはや10数年、私たちの生活になくてはならないものとなりました。こんなに広く使われているものが数十年前には存在もしなかったんですから、技術の進歩には驚くばかりです。

その圧倒的な利便性の恩恵を受ける一方で、スマホ依存やスマホ首、スマホ認知症など、スマホ使用に関連したネガティブな報告も散見されるようになりました。電車の乗客のほぼ100%がスマホ画面を覗き込んでいる日本人、なんて揶揄されることもありますね。小さいお子さんがずっとスマホをいじっている姿を見ると、人ごとながら少し心配になってしまうこともあります。重度の依存症に対しては専門医の介入や入院治療が必要な場合もあるようです。

このようにさまざまなメリットとデメリット(メリットがほとんどですけど)が入り乱れるスマホですが、管理人は長年続けてきたスマホの使用をなんとなくやめまして、そのままなんとなく脱スマホ歴1年を迎えようとしています。そのなかで、もちろん不便を感じたことも多くありましたし、これはやめて良かったかも、と思うこともありました。

そこで今回は、1年の脱スマホ歴をもつ管理人が、スマホから離れることで感じたメリットとデメリットについてつとつとと書き綴っていきたいと思います。

どのように脱スマホしたか?

捨てました。いろいろあって使用していたスマホは捨てました。電話番号(連絡先)以外のバックアップは一切取りませんでした(笑)もちろん誰かに強制されたわけではなく、自主的に捨てました。

そのままだとPCでのメール以外に連絡手段がなくなってしまうので、SNSをはじめ一切のアプリが使えないガラケーに変更しました。できるのは電話とSMSくらいのもの。

実際にはLINEなどのSNSで繋がっている友人がほとんどだったので、連絡先のバックアップはほぼ意味がありませんでした。

脱スマホしてどうだったか?

もの凄く不便になるだろうと想像していましたが、意外と、というか全然大丈夫でした。詳細は以下のメリット・デメリットで書いていきたいと思います。

メリット

人間関係がスマートになった

連絡手段が電話とSMSだけになってしまいました。つまり電話番号に紐付けられているものだけ。社会人になっても電話番号で繋がっているのは家族や本当に近しい友人だけだったので、人間関係が一気に整理されました。LINEなどで繋がっていた友人はたくさんいましたが、何の連絡もしないでいきなり切る形になってしまいました。

いやいや人間としてどうなのよソレ、という感じですが、当時は人生のどん詰まりにハマってしまっていたこともあり、そこまで気が回りませんでした。バックアップを取っておけば良かったかも、という気持ちも少なからずあります。多くはないですが、連絡を取りたい人が数人います。

でも連絡を取りたい動機を考えてみると、飲みに行きたいなーとか、遊園地行きたいなーとかその程度なので、俯瞰して見ればやっぱりリセットして正解だったかなと。これから新しい人間関係を築いていこうというモチベーションにもなりますしね。これまでの私は時間を一緒に潰してくれる友人を求める傾向にあったので、これからはお互いに意義のある時間を共有できる人と出会えるよう意識したいと考えています。

スマホに縛られなくなった

スキマ時間ができると特に意味もなくスマホをいじっていました。本当に調べなければいけないこと、確認しておかなければいけないことというのは以外と少ないもので、私は外出先などで時間が空くと、まとめサイトを延々とサーフィンしていました。冷静に考えればもの凄くムダな時間なわけですが、手軽に見ることができる&習慣化のなせる技で、無意識にいじってしまうという感じです。

そんな私でも物理的にスマホを手放すことでスマホを無意識に見てしまう、つまりスマホに縛られている状態から抜け出せたのです。大抵の物事には、①動機、②対象、③道具が必要です。空き時間のムダなネットサーフィンは、①が暇だからネット見るか、②は得られる情報は何でもいいからとりあえずまとめサイトにしよう、③はスマホ本体と当てはめられます。

①の動機は自制心が強い人ならば抑えることが可能と考えられますが、万人にできることではありません。そもそも時間をムダにしてしまったという自覚がないとスタートラインに立てないわけです。②の対象は、もちろん自分の手では消すことができません。そこで一番簡単に除外できるのが③の道具になるわけです。

時間ができた

スマホを覗き込む時間がなくなったので、当然その分の時間を別のことに使うことができます。本を読んだり、景色を眺めたり。

平日の1日を想像してみてください。まず朝は通勤・通学の15分、昼は食事休憩のうち30分間、夕方も通勤・通学の15分、寝る前の1時間、スマホでネットサーフィンやゲームをしているとします。これだけで1日2時間、しなくてもいいことに時間を費やしていることになります。月〜金曜の5日間で10時間にもなります。

スマホを覗き込む時間が全てムダというわけではありません。大切なのは、自分がどれだけの時間を費やしているかを客観的に見直してみることだと思います。スマホに使う時間を他の有用なインプットに置き換えることができるかもしれません。

外食・買い物が気楽になった

ふとした外食や買い物の時でも、いちいちスマホでレビューを調べるという行為が常態化していました。少しでもいい店に行きたい、良いものを買いたいという思いがあるからです。そうするとレビューの点数が気になります。とりあえずスマホでレビューをみて、よし大丈夫そうだな、と確認するわけです。

でも冷静に考えてみてください。よほどのことでない限り、レビューの点数なんてそうそう大きな差が出るものではありません。そして、私の経験上、レビュー点数と満足度はほとんど相関しません。

そもそも人によってどういう点を重視するかは異なります。さらにどのような用途か、によっても満足度は変わってきます。例えば飲食店であれば、デートに使うのか、会社の飲み会で使うのか、一人で使うのかによって、評価する観点が違ってきますよね。デートなら雰囲気や清潔感、会社の飲み会ならアクセスやオーダーの早さ、を重視したいなどです。目的別でない点数付けにさほど意味があるとは思えません。

脱スマホすることで、レビューを調べることが物理的にできなくなりました。結果的に、外食や買い物がとても気楽になりました。なんであんなに他人の評価ばかり気にしていたのだろうと、今では思います。

もちろん本当に食べたいもの・欲しいものがある時はしっかりPCで調べてからにしています。

携帯電話料金が安くなった

これは当たり前ですが、通話とSMSしかしないので圧倒的に安くなります。うっかり(を装った確信的)課金もなくなるので、今まで支払っていたお金が浮きます。

デメリット

乗り換えアプリが使えないので最速ルートがわからない

電車は自分の知っているルートしか使えません。最初はこれがかなりストレスでしたが、実際にはそこまでの時間差は生まれませんし、時間に余裕をもつ習慣がつきます。

調べたいときに調べられない

調べ物は家まで我慢します。これも最初はストレスでしたが、慣れるとどうということはありません。

カメラが使えない

私のガラケーはカメラがついていないので、シャッターチャンスは必ず逃します(笑)レジャーなどの際にはデジカメ必須ですね。カメラ付きのガラケーなら問題ありません。というかカメラがついていないものは私の知る限りほぼないです。

まとめ

何やかんや述べましたが、ネガティブな要素を遥かに上回る良い面があるからこそこれだけ広く使われているんですよね。

私は脱スマホしてみたことで、スマホに必要以上に依存している状態から抜け出すことができました。今後、仮にスマホをもつことになったとしても、スマホに縛られるのではなく、必要な時にだけスマホを使いこなすことができるでしょう。今のところ予定はありませんが。

自分もスマホに依存しているかも、と思われる方は試しに脱スマホをされてみてはいかがでしょうか? 思ったより不便は感じないものです。そこにはより有意義な新しい世界が待っているかもしれません。

-デジタル知識

Copyright© MONOCAPSULE , 2024 All Rights Reserved.