『キルラキル』第12話をレビューします。
第十二話 悲しみにつばをかけろ
大きな区切りとなる12話。
流子と針目縫の攻防
流子の怒涛の攻撃を片手で軽々とあしらう針目縫。纏一身が作った鮮血はタブーであり、一身の死の原因になったと言います。闘いの最中、いつのまにか鮮血の絆糸を抜き取る針目縫ですが、神衣に絆糸は一本ではないとのことでバラバラになることは避けれらました。
纏一身襲撃の真相
針目縫の口から、半年前、流子の父である纏一身が襲撃された理由が明かされます。それは「誰か」との約束で纏一身の研究成果を奪い去るというものでした。
纏一身は、自身の研究成果であるという、生命繊維の生命そのものを断つ「断ち斬りバサミ」を取り出し針目縫と対峙しますが、断ち斬りバサミを奪われ腹部を突き刺されてしまいます。そんな時、纏一身に呼び出されていた流子が実家を訪れたため、針目縫にスキが生まれます。纏一身はその一瞬の隙を見逃さず、断ち斬りバサミの半分を体から抜き取り、針目縫の片目を斬り潰します。しかし激昂した針目縫に半分になった断ち斬りバサミを奪われ、切り刻まれてしまいます。流子の訪問により、断ち斬りバサミの半分を残して逃亡せざるを得ない状況となった針目縫ですが、逃走する後ろ姿を流子に見られてしまいます。これが物語のきっかけとなります。
流子暴走
針目縫の挑発により怒りの頂点に達した流子の血は熱く煮えたぎり、鮮血は耐えきれず、流子は神衣に飲み込まれ暴走してしまいます。その姿を見て、思惑通りといった笑い声をあげる針目縫。その姿は、血みどろで肌は緑色、顔は鬼のような形相となり、見る影もありません。言葉もなくしてしまいます。タタリ神みたいです。
立ち上がるマコ
数分で失血死の危険がある流子を助けるべく、居ても立ってもいられず闇医者の父を呼びに行くマコ。試合を生で観戦するべく到着した家族と偶然おちあうことができ、流子の元へ。
皐月&黄長瀬紬参戦
流子の暴走により施設が破壊され続ける状況を止めるべく、皐月が純潔を纏って二人の元に向かいます。黄長瀬紬も、特殊膠着弾を流子に撃ち込もうとする美木杉を援護すべく参戦します。黄長瀬紬の攻撃は流子にも針目縫にも通用しませんが、二人を引き離すことに成功し、流子の動きが止まります。特殊膠着弾は流子の命を保証できない武器ですが、美木杉は狙撃の覚悟を決めます。しかし流子に気付かれ失敗。そこに皐月が到着します。流子の意識が戻らないことを確認した皐月はとどめを刺すことを決意します。
マコ乱入
流子と皐月の闘いにマコ&一家が、針目縫よろしく乱入。どう考えても止められる状況には見えませんが、そんなことは構わずマコは流子に抱きつきます。邪魔しようとする針目縫ですが、皐月が制止します。マコは喧嘩部で舞い上がっていた7話の自分と暴走流子を重ね、今度は私が助ける番だと強く語りかけます。そして普通の人間なら即死しそうな顎への平手打ちで、流子を正気に戻すことに成功します。
物語は新たな展開へ
本話は珍しくエンディング後にCパートがあります。数日後の流子と皐月の会話。敵の針目縫を探す流子に対して、皐月は断ち斬りバサミを奪えと命じたのは自分であり、恨むなら自分を恨めと返します。神衣とはなにか、生命戦維とはなにかの答えは全て皐月が知っているとのことです。さらに流子と四天王との闘いで極制服の最終調整が済み、いよいよ全国学園支配に向けて関西の三都制圧襲学旅行に赴くことが明かされます。