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東プレ『REALFORCE』キーボードの選び方&徹底比較!

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静電容量無接点方式キーボードといえば真っ先に名前が挙がる高級キーボード、東プレ『REALFORCE』。最も使用頻度が高いデバイスの一つであるキーボードにはやっぱりこだわりたい、という粋な価値観の方がチェックされる製品だと思います。その期待にもれず、『REALFORCE』は高価ながら「良いもの」「長く使えるもの」であり、非常に訴求力の高い魅力的なデバイスとなっています。

今回はそんな『REALFORCE』の各モデルを比較し、選び方についてまとめてみます。第2世代が続々と登場していますが、モデルがたくさんあるので初見だと混乱することがあるかもしれませんよね。

この記事は以下のような方の参考になるように作成しています。

  • 『REALFORCE』について知りたい
  • 『REALFORCE』が欲しい
  • どのモデルにするか悩んでいる

「基本的なことはわかってるよ」という方は最初は読み飛ばしていただいて、「『REALFORCE』各モデルの比較」の項目に比較一覧表がありますので、そちらをご参考にしていただければと思います。

なお、現行モデルは全て有線接続となっています。

 

キーボードの基本的な知識から知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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【入門】キーボードの基礎知識と選び方

単純な構造のデバイスと思われがちなキーボードですが、実は沼のごとく奥が深く、製品によって性能や操作性が大きく異なります。 ...

 

『REALFORCE』の選び方

選ぶ際のチェックポイント

モデルを絞り込むためのチェックポイントはだいたい以下のようになります。詳細は後述します。

第1のチェックポイント

  • テンキー(あり・なし)
  • レイアウト(日本語・英語)

第2のチェックポイント

  • キー荷重(30g・45g・55g・変荷重)
  • モデル(第2世代・RGB・第1世代)
  • カラー

 

チェックポイントに沿って絞り込もう!

第1のチェックポイント

step
1
テンキー(あり・なし)

テンキーを使うか使わないか、シンプルな選択ですね。単純ですが、キーボードの使用感・サイズに直結するので、一番重要な要素だと思います。

  • テンキーあり(フル)
  • テンキーなし(テンキーレス)

 

step
2
レイアウト(日本語・英語)

日本語配列か英語配列かを選択します。英語配列は、機能面ではホームポジションが中央よりだったり、[Enter]が横長だったりと慣れている人には使いやすく、デザイン面ではキーにかな表記がないので見栄えが良いなど様々な理由で根強い人気があります。ただ、一般的に会社のPCなどは日本語配列キーボードが多いと思いますので、統一して日本語配列を使った方が混乱はないかもしれません。

  • 日本語配列
  • 英語配列

 

ここで一息です。なぜチェックポイントが2つに分かれているか疑問に思われた方もいるかと思います。というのも、「第2のチェックポイント」は要素が3点あるのですが、その3つを同時に満たす製品がない場合もあるため区切りをつけました。そんなわけで「第2のチェックポイント」については、こんな要素があるんだね、くらいにご覧いただければと思います。

 

第2のチェックポイント

step
3
キー荷重(30g・45g・55g・変荷重)

キーの押下圧を選択します。大きく分けて、全キー同じ押下圧のタイプ(30g・45g・55g)と変荷重のタイプがあります。変荷重とは、キーの位置によって押下圧が変わる仕様です。例として小指で入力するキーは押下圧が30gと軽くなっています。

  • 30g /45g/55g
  • 変荷重

step
4
モデル(第2世代・RGB・第1世代)

第1世代の現行モデルは、カラーバリエーション含め5モデルが残っています。RGBは第1世代と第2世代の間に出たモデルで、フルキーボードのみで2モデル展開されています。

  • 第1世代/RGB
  • 第2世代

第2世代はデザイン変更、約16%の小型化、スイッチ寿命が3,000万回から5,000万回に向上するなど、第1世代からアップデートされています。

第2世代には、ベーシック・静音・APC対応・静音+APC対応の4タイプがあります。

ベーシックモデル

バリエーションモデルのベースとなる通常モデルです。

静音モデル

通常モデルに比べ打鍵音が30%軽減されています。

APC対応モデル

APC(Actuation Point Changer)は、キーを押し込んでから反応するまでの深さ(アクチュエーションポイント)を1.5・2.2・3mmの3段階で切り換えられる機能です。切り替えはキーボードの[Fn]+[↑]キーで行います。専用ソフトである「REALFORCEソフトウェア」を利用すると、キーごとにアクチュエーションポイントを設定することもできます。

静音+APC対応モデル

静音性とAPC対応機能を併せて持っています。

なお、後二者のAPC対応モデルには以下の付属品が同梱されます。スペーサーを用いることでキーストロークを物理的に短縮することができます。

キートップ(Ctrl、CapsLock)、キートッププラー、一体型キースペーサー(2/3mm)

step
5
カラー

主にIV(白)とBK(黒)の2種類から選択することになります。

 

『REALFORCE』各モデルの比較

さて、ここまでで大まかにどのようなバリエーションがあるのかご理解いただけたかと思います。

本項では、各モデルを整理して全体を俯瞰するために、型番一覧を表にまとめました。サイズの関係で、世代ごと、テンキーあり・なしで分けて作成しています。

まずは第2世代からまいります。

第2世代

表をご覧いただくに当たって、型番の命名ルールについて確認しておきます。

第2世代の型番の命名ルール

点数が多くて紛らわしい第2世代ですが、型番の命名ルールを理解すれば簡単にスペックを読むことができます。

  1. アタマに世代を示す「R2」がつきます。
  2. (テンキーなしの場合「TL」が入ります。)
  3. タイプを示す記号が入ります。静音モデルには「S」、APC対応モデルには「A」、静音+APC対応モデルには「SA」がつきます。ベーシックモデルには何もつきません。

ここまでがモデル名です。

次に言語とキー荷重を表す記号が入ります。

  1. 言語を示す記号が入ります。英語配列の場合「US」、日本語配列の場合には「JP」がつきます。
  2. キー荷重を示す記号が入ります。30gの場合「3」、45gは「4」、55gは「5」、変荷重は「V」がつきます。

最後はカラーです。

  1. カラーを示す記号が入ります。白は「IV」、黒は「BK」がつきます。

こんな感じです。思ったより簡単ですね。

 

第2世代の各モデルの型番一覧表

長々と書いてきましたが、やっと一覧表です。

英語レイアウトではテンキーあり・なしで同じモデル展開ですが、日本語レイアウトではテンキーなしモデルのみキー荷重45gに「SA」があります。なお「R2SA-US4」と「R2TLSA(JP4/US4)」は、東プレとHHKBで有名なPFUがコラボしたPFU特別仕様の「PFU Limited Edition」になります。

テンキーあり(フルキーボード)
一覧表
R2 R2S(静音) R2A(APC) R2SA(静+APC)



30g
R2-US3-IV
R2-US3-BK
R2S-US3-IV
R2S-US3-BK
R2A-US3-IV
R2A-US3-BK
45g R2SA-US4-IV
R2SA-US4-BK
55g R2-US5-IV
R2-US5-BK
R2S-US5-IV
R2S-US5-BK
R2A-US5-IV
R2A-US5-BK
変荷重 R2-USV-IV
R2-USV-BK
R2S-USV-IV
R2S-USV-BK
R2A-USV-IV
R2A-USV-BK
30g

R2SA-JP3-IV
R2SA-JP3-BK
45g R2-JP4-BK R2S-JP4-BK R2A-JP4-BK
変荷重 R2-JPV-IV R2S-JPV-IV R2A-JPV-IV

(左右スクロール可能です)

上述しましたが、第2世代は4モデルあり、R2がベースとなるモデル、R2Sが静音モデル、R2AがAPC対応モデル、R2SAが静音+APC対応モデルです。

主な仕様
キー刻印 昇華印刷
R2-JP4、R2S-JP4はレーザーマーキング
スイッチ寿命 5,000万回以上
重量 1.4kg
サイズ 142×455×30mm
キー数
ケーブル長 1.6m
キーストローク 4mm
キー構造 ステップスカルプチャー
Nキーロールオーバー フルNキーロールオーバー
インターフェイス  USB

※キー数は、英語レイアウトのベーシックモデル・静音(S)モデル(R2-US3、R2-US5、R2-USV、R2S-US3、R2S-US5、R2S-USV)は104、APC対応(A)モデル・静音+APC対応(SA)モデル(R2A-US3、R2A-US5、R2A-USV、R2SA-US4)は108(4個の特殊キーを含む)。日本語レイアウトのベーシックモデル・静音(S)モデル(R2-JP4、R2-JPV、R2S-JP4、R2S-JPV)は108、APC対応(A)モデル・静音+APC対応(SA)モデル(R2A-JP4、R2A-JPV、R2SA-JP3)は112(4個の特殊キーを含む)

主な製品

R2-JP4-BK

R2-JPV-IV

R2S-JP4-BK

R2S-JPV-IV

R2A-JP4-BK

R2A-JPV-IV

R2SA-JP3-IV

R2SA-JP3-BK

 

テンキーなし(テンキーレスキーボード)
一覧表

こちらも上述していますが、第2世代は4モデルあり、R2TLがベースとなるモデル、R2TLSが静音モデル、R2TLAがAPC対応モデル、R2TLSAが静音+APC対応モデルです。

主な仕様
キー刻印 昇華印刷
R2TL-JP4、R2TLS-JP4はレーザーマーキング
スイッチ寿命 5,000万回以上
重量 1.1kg
サイズ 142×369×30mm
キー数
ケーブル長 1.7m
キーストローク 4mm
キー構造 ステップスカルプチャー
Nキーロールオーバー フルNキーロールオーバー
インターフェイス  USB

※キー数は、英語レイアウト87、日本語レイアウト91

製品一覧

R2TL-US3-IV

R2TL-US3-BK

R2TL-US5-IV

R2TL-US5-BK

R2TL-USV-IV

R2TL-USV-BK

R2TL-JP4-BK

R2TL-JPV-IV

R2TLS-US3-IV

R2TLS-US3-BK

R2TLS-US5-IV

R2TLS-US5-BK

R2TLS-USV-IV

R2TLS-USV-BK

R2TLS-JP4-BK

R2TLS-JPV-IV

R2TLA-US3-IV

R2TLA-US3-BK

R2TLA-US5-IV

R2TLA-US5-BK

R2TLA-USV-IV

R2TLA-USV-BK

R2TLA-JP4-BK

R2TLA-JPV-IV

R2TLSA-US4-IV

R2TLSA-US4-BK

R2TLSA-JP3-IV

R2TLSA-JP3-BK

R2TLSA-JP4-IV

R2TLSA-JP4-BK

 

RGB

RGBの各モデルの型番一覧表

テンキーあり(フルキーボード)

RGBモデルはフルキーボードのみとなります。

一覧表
RGB



30g
45g AEAX01
55g
変荷重
30g

45g AEAX02
変荷重

(左右スクロール可能です)

 

主な仕様

キー荷重は45gのみです。バックライトは1,680万色、キーキャップは2色成形が採用され摩耗による文字消失の心配がなく、キースイッチ上部が十字形であるためキーキャップのカスタマイズも可能です。APCにも対応しています。

スイッチ寿命 5,000万回以上
重量 1.4kg
サイズ 142×455×30mm
キー数
ケーブル長 1.5m
キーストローク 4mm
キー構造 ステップスカルプチャー
Nキーロールオーバー フルNキーロールオーバー
インターフェイス  USB

※キー数は、英語レイアウト108(4個の特殊キーを含む)、日本語レイアウト112(4個の特殊キーを含む)

 

製品一覧

AEAX01

AEAX02

 

第1世代

第1世代の各モデルの型番一覧表

テンキーあり(フルキーボード)

末尾に「S」がつくのは静音モデルです。

一覧表
104U



30g
45g 104UG-HiPro
55g
変荷重 104U-S
104UB-S
30g

45g
変荷重

(左右スクロール可能です)

主な仕様
キー刻印 昇華印刷
スイッチ寿命 3,000万回以上
重量 1.4kg
サイズ 168.5×455×39.6mm
キー数 104
ケーブル長 1.5m
キーストローク 4mm
キー構造 ステップスカルプチャー
Nキーロールオーバー Nキーロールオーバー
インターフェイス  USB
製品一覧

104UG-HiPro

104U-S

104UB-S

 

テンキーなし(テンキーレスキーボード)
一覧表
87U



30g
45g
55g
変荷重 87U
87UB
30g

45g
変荷重

(左右スクロール可能です)

主な仕様
キー刻印 昇華印刷
スイッチ寿命 3,000万回以上
重量 1.2kg
サイズ 168.5×366×38mm
キー数 87
ケーブル長 1.6m
キーストローク 4mm
キー構造 ステップスカルプチャー
Nキーロールオーバー Nキーロールオーバー
インターフェイス  USB
製品一覧

87U

87UB

『REALFORCE』共通の機能

フルNキーロールオーバー

複数のキーを同時に押した場合にも、全ての入力が実行されます。主にゲームで役立つ機能です。

ステップスカルプチャー

キー各列に段差を設けて打ちやすさを向上させたエルゴノミクスデザインです。

 

以上、東プレ『REALFORCE』の比較・選び方でした。

 

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