Perrocaliente(ペロカリエンテ)のストームグラス『Tempo Drop(テンポドロップ)』をレビューします。
ストームグラスとは
ストームグラスは17世紀のヨーロッパを起源とする気象観測機器をもとに生まれました。
複数の化学薬品を溶かしたアルコールをガラス管に詰め、その結晶の様子を観察することで天候を予測することができると言われています。当時は円筒形の巨大な機器で、航海士などに活用されていたようです。
結晶の変化に関する詳しい仕組みは解明されていないとのこと。
ちなみにジュール・ベルヌ『海底二万里』に登場する「ノーチラス号」にもストームグラスが設置されています。
個人的には新潮文庫版の表紙が好みです。
Tempo Drop
そんなストームグラスを家庭用のオブジェという形で再現したのが『Tempo Drop』です。
ガラス管内には樟脳を溶かしたエタノールが密閉されています。気象学の発達した現代では気象観測装置としての本分は果たせませんが、日々刻々と変化する結晶の様子を楽しむことができます。
具体的にどんな変化がみられるかと言うと、結晶の大きさや量が変化します。
・晴れの日には結晶がほとんど姿を消し、液体が澄んでいる。
・雨天など悪天候の際には、結晶の量が多くなる。
・冬の寒い日には極端に結晶量が多くなり、液体中に満遍なく満たされる。
シリーズ一覧
4タイプが展開されています。
「Large」
形状が雫型のタイプです。
サイズ:115×115×205mm(台座含む)
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「Mini」
「Large」のミニバージョンです。シリーズ内で唯一台座が付属せず、単体で自立可能です。
サイズ:径80×110mm
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「Pulse」
形状が卵型のタイプです。台座も円形となっています。
サイズ:径105×170mm(台座含む)
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「Pulse Down」
「Pulse」のカラーバリエーションです。ガラス管、台座がダークカラーになっています。
サイズ:径105×170mm(台座含む)
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外観
ガラス製の容器は非常に美しい形状をしています。
湾曲した形状により、見る角度によってはルーペのように拡大した像を観察することができます。
ガラス管が光を反射するので、表情が様々に変化します。
ガラスの成型がキレイです。
斜めにも置けますよ。
斜め置きもステキですが、傾けすぎには注意です。
結晶も日々形状を変えます。
ガラス管底面のアップです。形成された結晶は非常に複雑な構造をしています。
台座です。「Large」にのみ付属します。温かみのある質感です。
前面には「Perrocaliente」のロゴが刻印されています。
オブジェとしての完成度が高く、日々の結晶の変化も楽しむことができます。
自宅用はもちろんのこと、カップルや新婚夫婦へのプレゼントにもオススメです。