ロジクール『M570t』をレビューします。
『M570t』はトラックボールマウス界のレジェンドと言っても過言ではない名機種です。トラックボールを親指で操作する、いわゆる「親指トラックボールマウス」です。
トラックボールマウスは通常のマウスに比べると、やはりマイナーな印象が拭えませんが、一度慣れてしまうとその快適さの虜になること請け合いです。
主な仕様
ワイヤレス(USB)、540dpi、単三電池×1、5ボタン、142g、45x95x145mm
『M570t』の利点
操作が楽で超快適
一番のメリットはマウス自体をがちゃがちゃ移動させる必要がないことです。これは想像以上に作業を楽にしてくれます。特に画面上の長距離移動は劇的に楽になります。動かすのは指だけで良いのです。よく言われる、マウスの使い過ぎで腱鞘炎になったらトラックボールマウスを使ってみ? というのはこれが所以ですね。
圧倒的な耐久性
私はかれこれ5年ほど愛用していますが、今でも現役バリバリで活躍しています。
同じくトラックボールマウスであるエレコム『M-XT3DRBK』も使用していましたが、私の使用個体は2ヶ月程度使用した段階で、2日に1回くらいの割合で反応が鈍くなったりポインタが飛んでしまったりと、大変なストレスに悩まされました。トラックボールを取り外して掃除してもなかなか改善されず、かといってオイルを塗るなどさらなるメンテナンスをするのも面倒なのであまり使用しなくなってしまいました。一方で『M570t』は、私が使用している個体に関しては、5年間全く掃除しなくても機能的な問題はありません。衛生的に問題かもしれませんけど。もちろん故障もありません。電池の寿命も異常に長いです。電池交換した記憶がないほどです。
別売りボールがある
なお、本マウス専用のトラックボールが単独で販売されています。「トラックボールを紛失された方どうぞ」的なコピーがありますが、果たして失くす人がいるのかどうか…。と当然思ってしまうと思いますが実は有用な使い方がありまして、上述のエレコムのマウスの純正トラックボールをこちらに変更することで、使用感が改善するのです。お悩みの方は是非お試しください。
トラックボール単品
持ち運びもOK
重量が軽めで、本体背面にはレシーバーを収納するスペースがあるので持ち運びにも便利です。実際に私はノートPCを持ち出す際には本機を併せて持ち歩いています。
持ち運び用のケースも販売されています。
『M570t』の欠点
ここまでベタ褒めしてきて目に入れても痛くない『M570t』ですが、唯一の欠点は一部デザインだと思っています。サイドから見たシルエットは美しい流線形ですが、ボールの受けとなる部分がぼってっとしているというか、もっさりしていて洗練されていない印象です。外装もいかにもプラスチックで価格相応という感じ。また、カラーも率直に言えば好みではありません。本体カラーはよくあるグレーですが、ボールがブルーというのはどうなのでしょう。かと言って他にどんな色がいいかと言われると明言できないのですが。
そんな私にぴったりの、これまた別売りボールがありました。純正品ではありませんが互換性があるようです。ただ、価格が高いです。グリーン物凄くかっこいいです。トラックボールマウスがもっとポピュラーになればこういったアクセサリが充実してくると思いますので、トラックボール人口が増えることを祈っております。