同じマウスを使い続けているとあまり意識しないかもしれませんが、マウスポインターの移動速度・距離は製品によってさまざまです。
例えば使用しているディスプレイが大きい場合やマルチディスプレイ環境などでは、マウスポインターの相対的な移動距離が長くなるため、マウスを大きく動かさないといけない、あるいは移動速度が遅く感じるといったことがあります。
逆に画面サイズの小さい端末を利用している場合にマウスポインターの移動速度が速すぎると感じることもあるでしょう。
今回は、マウスポインターの移動速度・距離を決める要素と、その変更方法についてまとめます。
マウスポインターの移動速度・距離はどのようにして決まるのか
マウスポインターの移動速度・距離は、マウスの解像度(dpi:dots per inch)によって規定されます。OSの設定でも変更可能です。
マウスのdpi
dpiとは「ドット数/1インチ」、つまり1インチあたりのドット数で表されます。ここでいうドットは、ディスプレイ上の1ドットに相当します。噛み砕いて言えば、マウスを1インチ動かした際に、画面上のマウスポインターがどのくらいのドット数移動するかを示すことになります。
よってdpiの値が大きいほど、小さな手元の動きでディスプレイ上の長い距離を移動することができます。結果的に、マウスポインターの移動速度は速くなります。
このdpiの値はマウスによってさまざまですが、付属ソフトでdpiを調整することができる製品もあります。
OSの設定変更
OSの設定を変更することでも、マウスポインターの移動速度を変更することができます。
Windowsではマウスのプロパティで、速度調整が可能です。ただ、この設定変更によるマウスポインターの移動速度調整は、細かい操作に適さない場合があります。